【幼女戦記】第3話『神がそれを望まれる』感想・解説【ネタバレ】
それでは幼女戦記第3話の感想・解説を書いていきますよー。
それと第3話から何と!オープニングが追加されています!そういえば今までOPの主題歌は流れていてもオープニングムービーは流れていませんでしたね。ムービーが挿入されてから、そのことに気づきました。
ターニャ待ち望んだ後方配置!
彼女ターニャ・デグレチャフ少尉の敢闘精神が称えられて銀翼突撃賞を授与され傷の療養も終えた後のお話。
ターニャは次の配属先を上官から言い渡される。それは本国、帝都での戦技教導隊。それが次の配置先だった。待ちに待った後方配置、ターニャは内心で大喜び。それを表に出さず、上官とのやり取りを終える。
しかし本当に凄いですよね。上官の人も「その年で部隊教育を任されるとは」と述べているぐらいですし。たしかまだこのときのターニャって9歳でしたよね?どんだけ評価されてるんだよって感じですよ。
テストパイロットは辛い…
ターニャが何故後方配置を望むのか、それは安全であるからである。しかし、待ち望んでいた後方配置はターニャが望まぬものであった。
最新式の演算宝珠のテストパイロット。それがターニャに与えられて役割だった。この演算宝珠が起動すらままならないものであり、例え起動したとしても、ちょっとした負荷をかけるだけで爆発する恐ろしい代物。
スペック上はどんなに素晴らしいものであっても実戦では全く使えない道具、それが新型演算宝珠だった。
ここではターニャがこの演算宝珠のことを欠陥品と呼んでいましたが、それも仕方がありませんよね。戦場で使うことを想定とした道具なのに、ちょっとしたことで壊れるなんて……しかもテストパイロットである自分の命にもかかわる出来事。
新型演算宝珠が爆発する際に、その爆発を防ぐために予備の演算宝珠を使用して爆発からの被害を凌いでいますが、それは魔導師として優れているターニャだからこそ可能なことですからね。
しかもこの新型演算宝珠の主任技師シューゲルに対してそれらの問題点を訴えても、「君の扱いが悪い!」とその陳情を切り捨てられる始末。まさに何だコイツはと感じでしょうね、ターニャからしたら。
というか本当になんでシューゲルが主任技師をやっていたのでしょうか?欠陥を欠陥として認めることが出来ない技師を果たして優秀と呼べるのだろうか?どんなに発想が良くてもそれをきちんと形にできなければ無駄でしょうに。
長命の知恵
「ドクトル、不都合を生じる可能性があるものはいつか必ず不都合を生じます。究明な法則でしょう。」
「下らん!だれがそんなたわごとを!」
「長生きすればわかりますよ!」
ここの流れが好き。それにしても年齢9歳の幼女に「長生きすればわかりますよ!」と言われてしまう大人か……。シューゲルって何歳だっけ?
受理された転属願い
改善されない職場環境。前線より危険な新型演算宝珠のテスト要員。
あらゆる不満が爆発したターニャは正式に転属願い届を人事に渡す。※非公式ではあるが転属願いは3回ほど渡している。
そしてその切迫した願いが届いたのか、転属願いは受理される。
受理されたことを知ったターニャはそれはもう有頂天。これから待ち受けている順風満帆な後方生活が到来するのだろうとわくわくしている彼女の下にあの存在Xが時を止めて訪れる。
このウキウキしているターニャがかなり可愛いですね!(中身はオッサン)。それと存在Xは暇なのかな?個人に対して執着しすぎでしょ、ほかの人間に目を向けたら?
存在Xの用事
神、存在Xが訪れた理由をまとめる。
存在X「あれから時間が経ったのにまだ信仰しないの?なんで信仰心を持たないの?」
ターニャ「いや、べつに信仰する理由がないし…」
存在X「昔はな、ちょっとお告げするだけで信仰されたのになあ~(でかいため息)」
ターニャ「知らんがな」
存在X「キミを信仰させるために恩寵をあたえるよ!」
ターニャ「ハッ(鼻でわらう)」
内容はこんな感じですよ。本当この神様、ターニャに拘るな。
危険な最後の実験
あとは転属を待つばかり。そのはずのターニャであったが、シューゲル主任が失敗すれば試験場ごと吹っ飛んでしまう、恐ろしい実験を試行する。
なんとか主任を心変わりさせようとしたターニャだったが、その試みは失敗に終わり、ついに実験は開始される。
「もはや万策尽きたか…」
そんな心境になってしまっているターニャの命運はいかに⁉
明らかに命の危険が迫っているはずなのに、それでも上官の命令にしたがうターニャはある意味凄いな。ルール厳守のターニャらしいと言えばらしいけどね。というか周りにいる研究員も主任を止めれろよ…。お前らの命もかかっているんだぞ。
完成された新型演算宝珠
開始される実験。その実験のテストパイロットであるターニャ・デグレチャフ少尉。
実験は数秒も経たないうちに宝珠の同調が不安定という危険なシグナルが出始める。このままでは暴走不可避。その旨を伝えるが…
シュゲール主任は言う。
「すでに成功は約束されているようなものだ」
「天意のアイディアと共に神の声を聞いた。発明の神が舞い降りたのだ」と。
あっ…(察し)これはいけませんね。なんかキテますよ、この主任さんは。
そしてシュゲール主任は高らか言葉を続け――
「我らが神に祈れば、必ずや願いは叶う!でなければ、二人して殉教だ!」
いい迷惑ですねっ!独りでやってろとはまさにこの事だよ。
新型演算宝珠は当然のごとく暴走。ターニャは貯まった魔力を排出して暴走を防ごうとするが、それを実行すると宝珠ごと爆発すると研究員は告げる。
焦りながらも次に安全装置を起動しようとしたターニャであったが…装置は起動せず。
これらの出来事が存在Xの企むあることを察知したターニャは爆発する寸前その恨みを天へと吐き出す。
その瞬間――
またもや、存在Xがターニャに干渉してきたのだ。
かの存在がやったことは演算宝珠に奇跡を付与した。この奇跡が与えられた演算宝珠を使用するたびに信仰心が心の底から湧き出てくる追加要素も付けて。
精神汚染と信仰の強制…これが神様のやることかあ…たまげたなぁ。というか悪質すぎるだろ。
それとこの新型演算宝珠を使用している間はターニャの目が金色に光っている。これが精神汚染の証なのかな?
ライン戦線に異動
この後ライン戦線へと異動となったターニャはこの宝珠を駆使しながら、前線を駆け抜ける。
命がかかっている現状で、この精神汚染が付与された宝珠を使わずに済ますことが出来ないのはターニャも苦渋の決断だっただろう。
これも存在Xは見越していたんだろうな。
ライン戦線で戦功を積み重ねてきたターニャは軍上層部にも目が留まり、彼女に関係した会議が開かれていた。
レルゲンはターニャの危険性を周りに訴えるがその思いは届かず。
そもそもこの会議って何の会議だっけ?ターニャの昇進にかかわることだったかな?ここら辺は原作を読まないと思い出せない。たしかターニャにキャリアを積ませるために軍大学に通わせる…話だったような。
こう思い出せないと簡潔にまとまっている漫画版を買おうかなと思ってしまいましたね。こういうときにチラッとみて情報が見れるものの方が良いです。小説だと、どのページだったかいちいち探さないといけませんし。
ターニャ昇進、中尉へと
ライン戦線で揉まれて数か月。ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフも大分戦場に慣れてきた。
慣れてきたからこそ彼女は日々の不満が口からこぼれていく。そんな彼女の前にターニャが訪れ席に座る。
そして一つの書類を差し出す。それは将校課程の推薦。これでヴィーシャもライン戦線からの離脱が可能。
ターニャが何だか優しい…表情もいつもより柔らかだし。
ヴィーシャに何故か優しかったターニャ、そんな彼女もまたある吉報が届いていたのだ。
それは昇進の辞令そして軍大学へと入学すること。
やっぱりあの会議はターニャの昇進にかかわることだったか…
あとここで好きな会話はこれ。
「申し訳ありません。部隊を離れて帝都に戻るのは気が引けまして…」
「セレブリャコーフ伍長を将校課程に推薦したのもそれが理由か」
「直属の部下ですからね。彼女は一足先に出発したそうです。」
「(これで部下に配慮する軍人としてのポーズも抜かりはない!)」
さすがターニャだな!やっぱお前はそうじゃなくちゃ!
そして今度こそターニャには順風満帆な後方生活が待ち受けているのか?
第三話まとめ感想
これにて第三話の感想はおしまい!次の話だとおそらくハンス・フォン・ゼートゥーア准将との対談だと思う。
軍大学編は好きだったから楽しみだな!やっぱ幼女戦記は面白い。
それと幼女戦記とは関係ないが、最近放映されている新アニメ政宗君のリベンジもかなり面白かった。